帽子の種類など

帽子の各部名称

クラウン

頭部分の所

ここの形状によって中折れ、つまみ、ポークパイなどに分かれます。

ブリム

つばのことです。つばは、上がっているものと下がっているもので

かなり印象が変わります。上がっているほうが柔らかい雰囲気で下がっているとシャープでシックな雰囲気です。

スベリ(ビン皮)

汗取りです。革・グログラン・綿など色々な素材があります。

 

 

 

中折れ帽

別名:ソフトハット フェドラ センタークリース 

真ん中にへこみのある、正面から見るとクラウンがM字型のシルエットをした帽子です。

日本語では中折れ帽としてひとまとめにされますが、本来はいくつかの種類にわかれます。ひとつはソフトハットで、非常に柔らかいフェルトで出来た帽子です。こちらは手でつまんでヘコミ(フロントピンチ)を作ってかぶることから、真ん中や前方に独特の形状が作られます。

現在「中折れ帽」と呼ばれる帽子の多くは、ソフト帽由来のヘコミの形をしています。

シルクハット・ボーラーハットが上流階級の帽子であるのに対し、労働者階級の帽子として使用されていました。かつてはネクタイのように、紳士には欠かせないファッションアイテムでした。

素材は兎の毛を固めたラビットファーフェルト、または羊毛を固めたウールフェルト、他には綿や皮革、ポリエステル、レーヨン、アクリル繊維、ナイロン(主に混紡に用いる)で作られている帽子もある。ラビットファーフェルトの方が高級とされている。

ソフト帽にはリボンが巻いてあり(リボンが存在しない場合もある)、帽子に差し込んだり、帽子の羽根は色や柄・素材によって様々な表情を楽しむことが出来る。礼服での色は黒、濃紺、ビジネスでは濃茶、チャコールグレーなどが好まれて着用されました。

 

布帛ハット

別名:ミルキーハット、ソフトハット

布帛(ふはく)ハットは、中折れ帽の一種で、フェルト、麦わらなどとは異なり、布帛=「布の織物」で作られた帽子の種類全般を指します。

代表的な素材は、コットン(綿)、リネン(麻)といった天然繊維、ウール、ナイロン、ポリエステルといった化学繊維など。

別名ミルキーハットという呼称は、特にコットン製のアイテムのみを指す場合があります。また、布帛製のハット全般を指してソフトハットと呼ぶ場合もあります。

布帛ハットは、フェルト生地の中折れ帽と比較して、普段使いのオシャレにも気軽に取り入れやすい、カジュアル な雰囲気のアイテムが多いのが特長です。

つば(ブリム)を、前方が下がり後方が上がった「スナップブリム」のスタイルに仕上げたアイテムが主流で、価格もリーズナブルであるため幅広い世代に愛されています。

 

 

ポークパイハット


別名:テレスコープハット、テラピンチハット

ポークパイハットは、短めで上向きのつば(ブリム)と、頭頂部(クラウントップ)が長円形にへこんだ独特のフォルムが特徴の帽子です。

ポークパイハットとは、イギリスの料理「ポークパイ」に見た目が似ていることからつけられた名前のハットです。(ポークパイとは中に豚肉のミンチが入ったパイのことです。)

トップは平らで円筒形のかたちをしていて、そのまわりをお皿のように少し上向きとなったツバがまわりをぐるりと囲んでいます。

元々は19世紀の半ば頃からイギリスで被られはじめた帽子の種類で、1930年代、60年代に大ブームとなり、スカ、パンク、ネオモッズなどのミュージシャンにかぶられ、人気が出たとされています。

素材は、フェルト、トキヤ草・麦わらなどのストロー、布帛(ふはく)など、多岐にわたります。別名のテラピンチハットは、特に布帛製のアイテムを指す場合が多いようです。

少しレトロな印象のあるシルエットで、ジャケットスタイルとの相性がいい帽子です。軽快かつ可愛らしい雰囲気もあるので、現代の日本においては男女を問わず人気があります。

 

 

ハンチング


別名:鳥打帽(とりうちぼう)、ハンチングキャップ、フラットキャップ、ハンチングベレー

ハンチングは短いつばがついていて、それを覆うようにおでこの部分が前に傾いているような帽子 です。

19世紀半ばにイギリスの上流階級の間で狩猟用に使われたものを起源にもつ帽子種類です。

当時、富裕層の間で一般的だった帽子トップハット(シルクハット)は、乗馬や狩猟などの激しい運動には向いていなかったため、アクティブな活動の中でもズレにくい帽子として、ハンチングが生み出されました。

やがて庶民の間にも広まり、好んで着用されたことから、ハンチングは庶民のシンボルとなりました。現在では実用的な意味あいは薄れ、手軽なファッションアイテムとして人気を集めています。

モナコハンチング(アイビーハンチング)は、多くの人がハンチングと聞いて思い浮かべる、最もスタンダードなタイプです。天井部分を一枚布で構成したものがクラシックな正統派と言えますが、縦長パネルを4枚、6枚と縫い合わせたモダンなアイテムもあります。

プロムナードハンチングは、つば(ブリム)と頭頂部(クラウン)がほぼ一体となり、縫い目も極力少なく、丸いフォルムを強調して仕立てられたハンチングです。横向き、あるいは後ろ向きにかぶるとベレー帽のようなシルエットになるのが特長です。

 

 

キャスケット

 

別名:カスケット、ニュースボーイキャップ、レーニン帽、ベーカーボーイキャップ、ギャツビー、エンジェルハット

キャスケットはハンチングの一種で、おでこの部分が前に倒れず、頭の部分が全体的に膨らんでいる帽子です。
主にハンチングでトップが2枚・4枚・6枚・8枚、と分かれているものをキャスケットと呼ぶことが多いです。

キャスケットの素材は麻、コットン、ニット、ウールなど。

キャスケットの語源はフランス語の “cosque” です。

この単語は「かぶる」「ヘルメット」などの意味を表しています。

そして、フランスでは前ひさしがついているキャップの総称として用いられることもあります。

また、キャスケットはアメリカでは、新聞売りがかぶっているイメージが強いため、 “newsboy cap” と呼ばれることが多いです。

頭頂部(クラウン)トップの天ボタン(くるみボタン)を中心に、複数枚の布を縫い合わせたふっくらとしたボリュームのあるフォルムが特徴。6枚はぎあるいは8枚はぎものが主流になっています。他に2枚はぎ、4枚はぎのものもあります。

キャスケットは、フランス語で「かぶと・ヘルメット」を意味する「カスク」が語源で、前方にのみつば(ブリム)がある帽子を指す言葉。その意味では、後述のマリンキャップ、ベースボールキャップも、広くキャスケットの一種と言えます。

キャスケットは、19世紀から20世紀初頭にかけて欧米の若者や労働者の間で流行したことから、外国映画の中でもよく目にする帽子種類です。丸みを帯びたレトロな雰囲気が特長で、身に着ける人に若々しい印象を与えてくれるため、男女を問わず人気があります。

 

 

ベースボールキャップ

別名:野球帽、アポロキャップ

野球選手協会に所属するブルックリン・エクセルシオールというチームが導入したことによって広まったというのが定説となっている。野球の試合の際に選手や監督・コーチがかぶる、つばの付いた帽子のこと。

19世紀のアメリカで確立したとされるベースボール(野球)は、諸説あるものの、イギリスのタウンボールやクリケットに起源をもつとする説が有力になっています。

クリケットの帽子はキャスケット型から進化したものであるため、ベースボールキャップの究極のルーツもキャスケットにあると考えられます。

現代のベースボールキャップは、野球チームのロゴはもちろん、野球以外のスポーツチームのロゴ、人気ファッションブランドのロゴが刺繍やワッペンで施されたもの、逆にロゴなどはなく高級な質感を活かしたものなど、様々なデザインとバリエーションが揃っています。

またベースボールキャップには、サイズ調整のためのアジャスター、面ファスナー、ベルトが備えられているものと、備えられていないものが存在しています。

日本人の男性にとっては、子供の頃から親しんでいる形状であり、最も手軽に取り入れられる帽子と言えそうです。

 

 

ワークキャップ

ワークキャップとは、1900年代にアメリカで労働者たちが被っていた帽子です。鉄道作業員のかぶり物として生まれ、古くから親しまれています。

その後ファッションアイテムとして取り入れられるようになり、様々なデザインのワークキャップが販売されるようになりました。

ワークキャップの特徴としては、トップ(頭の上部分)が平らになっていること。横から見ると横長四角形(スポンジケーキ的)であることが基本で、前つばも通常のキャップよりも基本的に短い。

 
 

ベレー帽

 

別名:チャペル

ベレー帽の形は、かつては、円周が比較的小さな「バスク・ベレー」と大きな「ブレトン・ベレー」とに分けられたこともあったが、今日では、頂点のチョボ(ポッチ)と内側のビン革(スベリ)があるバスクベレーと、それらがなく、かぶり口にトリミングが施されたアーミーベレーに分類されるのが一般です。

柔らかく、丸くて平らなフォルムで、つば(ブリム)のないことが特徴の帽子種類です。

その起源は、一般に、スペイン・フランス国境のバスク地方にあると言われています。種類は大きく分けて二つ、バスクベレーとアーミーベレーがあります。

多くの方がベレー帽と聞いてまず思い浮かべるのが、バスクベレー。頭頂部(クラウン)のトップに「チョボ」と呼ばれる短いひも状の飾りが付けられているのが特長です。

ピカソ、ロダンといった画家・芸術家、日本では手塚治虫、藤子・F・不二雄など漫画家が愛用したことから、知的でアーティスティックなイメージがあるのが、こちらのタイプです。

それに対して、アーミーベレーは、頭頂部(クラウン)の「チョボ」がなく、被り口の部分がレザー調の素材などで縁どりされているのが特長です。

ミリタリーベレーという別名からも分かる通り、こちらは主に軍隊で用いられていたタイプのベレー帽。第二次世界大戦頃から各国の軍隊に採用されはじめ、現在においても制帽として定着しています。

ベレー帽とよく似た帽子として、タモシャンターがあります。こちらはスコットランドの民族衣装に起源をもち、頭頂部のトップに毛糸のポンポン飾りが付けられていることが大きな特長になります。

 

 

ホンブルグハット

別名:ソフトホンブルグ、ソフトハット

ホンブルグハットは、トップハット(シルクハット)に次いでドレッシーとされ、男性用の正礼装に用いることができる帽子種類です。

特徴は、頭頂部(クラウン)の中央に縦に入ったくぼみ(クリース)と、鋭角にせり返った(巻き上がった)ブリムが見せる優雅なシルエット。また、ブリムのエッジ部分に、別布をあてて縫い込むパイピング加工が施されている点も大きな魅力になります。

 

ブリムエッジの動的なフォルムやパイピング加工の優美さから、近年では従来型のフェルト素材のアイテム以外にも、パナマハット、ストローハットなど春夏用の帽子の分野にも、このホンブルグハットのテイストを受け継いだアイテムが登場するようになっています。

 

ポーラーハット

別名:ダービーハット、山高帽、山高帽子、メロン、コークハット

ボーラーハットは、丸い半球型の頭頂部(クラウン)と巻き上がったつば(ブリム)が特徴の帽子種類です。

19世紀半ばのイギリスで、馬に乗る際、木の枝などから頭を守る帽子として着想されたアイデアを基に、ウィリアム・ボーラーという帽子製造業者が完成させたのものがボーラーハットのルーツとされています。

元々は乗馬用の帽子として広まったボーラーハットですが、上流階級がかぶるトップハット(シルクハット)と、労働者階級がかぶる中折れ帽(ソフトハット)の中間的な帽子として、19世紀末にタウンユースのアイテムとしても人気を博しました。

その後、「山高帽」のシンボルとも言えるチャップリン映画の登場人物や、多くの著名人たちから愛用されたこともあり、ボーラーハットは世界中に普及しました。

伝統のボーラーハットは堅く加工したフェルト素材で、カラーはブラックが基本。しかし現代に至っては、グレー、ネイビーなどの黒以外のカラーバリエーションも存在しています。

また、独特の丸みを帯びたユーモラスなフォルムから女性の支持も高いため、現在ではよりカジュアルな素材、明るめのカラー、かわいらしい装飾を施したボーラーハットなども多く市場に登場するようになりました。

 

 

パナマハット


別名:パナマ帽、トキージャハット

パナマハットとはパナマ帽ともいう、パナマ草を使用したハットのことをさします。パナマ草の葉を細かく裂いて紐状にしたものを手作業でひとつひとつ編み上げてつくられるのが一般的です。

丈夫で軽い素材で作られており、高級なものでは数十年使い続けることができる。

本来は、型作りせず柔らかく作られるものであるが、近年では型作りしたものも多い。

柔らかいものは「クラッシャブル」と呼ばれ、折り畳んでバッグなどに入れて持ち運ぶことが可能である。

編み方は石目編み(平織り)と網代編み(あや織り)の二種類に大別される。

パナマハットの特徴は、丈夫で軽いこと。その軽快な被り心地から、夏のファッションに欠かせないアイテムとなっています。

 

パナマという地名が付くパナマハットですが、その起源は南米の国エクアドルにあります。現在一般に定着している「パナマハット」という呼称は、20世紀に入りアメリカのセオドア・ルーズベルト大統領がパナマ運河訪問時にこの帽子を着用したことで、世界的に浸透したものになります。

2012年、エクアドル産の伝統的なパナマハットは、ユネスコにより無形文化遺産に登録されました。これによって、パナマハットが、良質な天然繊維と伝統技法によって生み出される最高品質の帽子であるということが国際的に認められることとなりました。

 

 

ストローハット

別名:麦わら帽子、麦稈帽子、ブレードハット

ストローハット(麦わら帽子)は、その名の通り、元々は麦わらを素材とする帽子を指す呼称でした。

ブレード、パナマ、ペーパーなど様々な素材で出来ています。春夏に活躍する麦わら帽子もこの製法で作られることが多いです。しかし現在においては、麦わら以外の天然繊維や化学繊維を素材とするものであっても、形状や質感を麦わら帽子のスタイルに寄せて作られた帽子種類全般を指して、ストローハットという名称が用いられるようになっています。

伝統的なストローハットは、原料である麦わらを平たくつぶして真田紐のように編んだもの(麦稈真田/ばっかんさなだ)を、さらに渦巻き状に縫い合わせるという手法で作られていました。このようなストローハットには、ブレードハットという別名もあります。

手頃な価格で夏を楽しむアイテムから、染色性に優れたペーパーストローで他にはないカラフルさを実現したアイテム、高級な天然素材の採用で「本パナマ」にも負けない美しさを演出したアイテムまで、バリエーションは実に多彩です。

 

カンカン帽

別名:キャノチェ、ボーターハット

カンカン帽という呼称は、明治以降に日本に入ってきてから、大正~昭和初期にかけて大流行する中で定着したもの。叩くとカンカンと音がするほど硬く作られていたことが、その由来と言われています。

カンカン帽は、麦わら帽子の一種。西洋発祥の帽子で英語ではボーター、フランス語ではキャノチェと言います。

水兵や船の漕ぎ手のために作られた男性用の帽子が発祥とされている。海や川の水しぶきで帽子が柔らかくなって損傷するのを防ぐため、麦藁を平たくつぶして真田紐のように編んだ麦稈真田(ばっかんさなだ)などの素材をプレスで固く成型し、ニスや糊などで塗り固めることにより軽くて耐久性のある帽子となっている。

天井とブリム(つば)が平らなのが特徴で、クラウン(帽子の山の部分)は円筒形である。多くの場合ハットバンド(リボン状の帯)が付いており、黒が正式な色とされている。類似する帽子にパナマハットがある。

当時は「紳士たるもの外出時には帽子を着用するものだ」というのが常識であったため成人男性の帽子着用率は非常に高く、特にカンカン帽の人気は高かった。職場においても、夏場の正装として受け入れられていたようです。